「がんばってください。」

メルマガ等々にも書いたが、展覧会にはなかなか人が集まらない。
それは、作家の人の力量とかそんなものではなくて、やはり、今のところはここがいわゆる「ギャラリー街」から外れていること、一般の人にとって特にギャラリーである展覧会に足を踏み入れるというのが相当特殊な行為だということに原因があるのだと思う。
それに手をこまねいて見ていたくもないし、こうすれば・・というのは頭にあるのだが、少々今は身体が疲れていて、それを即実行・・といけない。
でも、このところ、少々無理でもそれが無理ではなく「常態」にできるように・・と、ちょっと頑張って来たので、その辺は無理せずゆるゆるとでよいか・・とも思っている。

ただ、そんな中でも、確実に、一日一件は、私の目指していた「これまで全くアートと縁のない人とアート/ギャラリーとの出会い」に立ち会うことができているのはとても励まされるし嬉しい。この間から、電車に乗りに行く途中・・のおじさんや、幼稚園の迎えの帰りの、それも私の全く知らない親子が入って来られた。

でも、これまででいちばん印象的だったのは、一瀬さんの知り合いの方が「ギリギリで・・」とおっしゃって、訪ねて来られて帰られた後、もうそろそろ閉めようか・・と思った時にチャイムが。そして、出たら、そこには持久走の練習の為のランニング中という女の子が。
小柄なので、大文字駅伝を目指す小学生かと思ったら、もう中学生でクラブ活動も引退・・ということは3年生だという。
もう暗いけど、こんなところに寄り道して大丈夫?と何度も念を押すが、大丈夫と言うことなので、入ってもらう。
前から不思議な場所で気になっていて・・ということで、何をしているのですか?と尋ねられたので、「先週はお箏とフルートのコンサートをしたりして、これからの予定はこれ・・。」と置いてあるチラシやハガキの類いを見せる。
そうすると、「私、フルート吹けるんです。吹奏楽部だったんだけど、高校でも続けるかどうか今迷ってて・・」との答えだったので、BGMを麻植さんと菅原さんのフルートに変えてあげた。
暫く作品を見て、それなりに楽しんで、落ち着いたようで、一言コメントを・・というと、迷いながらも足跡を残していってくれた。
そして、帰り際に残したセリフがこれ。「がんばってください。」

中学生に励まされるのもどうかと思うけど、ほんとにくじけそうな時だっただけにこういう言葉をもらうと単純に嬉しかった。
各種案内を持って帰ると家に帰った時寄り道がバレてマズいことになるのでは?と思いつつ、やはり欲が出て各種案内を手渡し、私も言った。
「頑張ってね。」と。
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# by yukilaneige | 2004-11-10 11:26